パリエットの服用で太る・リバウンドする

パリエットによる体重増加、リバウンドの可能性はあるか

 

パリエットを服用する際に、「もしかしたら太るかも…」と服用をためらう人もいるようですが、実際はどうでしょう。ここからは、パリエットによる体重増加の可能性の有無と、リバウンドについても含めてくわしく解説します。

 

パリエットを服用したからといって太らない

 

結論から先に言うと、パリエットを服用しても太りません。パリエットと体重増加は関係ないのです。

 

こういった誤解が生まれたのは、服用した人が太りやすくなったと感じる胃薬が実際にあったからです。それは、消化を助ける働きのある胃薬です。消化機能を強化すると食べ物の吸収が早まるため、胃もたれの治療などに効果を発揮します。つまり、胃の機能が正常になったため、無意識にいつもより多めに食べてしまい、結果的に太ってしまっただけです。

 

その点からみると、パリエットは効果が異なる胃薬です。胃酸を抑えることが目的であって、消化を助ける作用はありません。食べすぎるといった心配はないでしょう。

 

たまたま胃薬を飲んで太ったという人の話が、「太る」という注目されやすい言葉によって関心を集め、「パリエットを飲むと太る」という誤解が生じたと考えられます。

 

パリエットとリバウンドとの関係

 

「リバウンド」と聞くと、ダイエットのリバウンドを連想する人が多いはずです。しかし、これは体重の話とは関係ありません。くり返しになりますが、パリエットで太るという話は間違った情報なのですから。

 

ここで言うリバウンドとは「胃酸のリバウンド」です。パリエットを中止すると、胃酸が増えることがあります。パリエットの作用はプロトンポンプの働きを妨害して胃酸を抑えることですが、その力がなくなれば胃酸の量は元通りになるか、それより増えることもあります。

 

一般的なパリエットの処方期間は8週間です。この期間を超えても効果がない場合は、ほかの医薬薬(ガスターなど)に変更するケースが良くあります。この場合、少しずつ効き目のやさしい医薬品に切り換えることがポイントです。胃酸の分泌量を急激に変化させないよう調整しながら、計画的に服用することになります。

 

また、パリエットの効果が出るまで、パリエットをやめないという手段もあります。ただし、これは逆流性食道炎の治療だけに、例外として認められているものです。逆流性食道炎の患者さんは、治療状況によっては、8週間を越えてもパリエットを飲み続けることができ、数年間継続してパリエットを服用している人もいます。

 

パリエットを突然やめてなんの対策もしなければ、胃酸のリバウンドが起こる可能性があります。胃酸の分泌量を調整するためには、なんらかの対応が必要と言えるでしょう。