パリエットは頓服としても使える

パリエットを頓服として使える?

 

消化器関連の病気(逆流性食道炎や胃痛等)は、寝起きや夜間にいきなり症状に襲われる場合が大半であり「いつも症状に襲われている」という方は少ないです。となると、頓服的にパリエットを摂取したくなるかもしれません。

 

パリエットは頓服使用可能

 

まず結論ですが、パリエットは頓服として使用することも可能ではあります。

 

パリエットはプロトンポンプを阻害することで胃酸を抑えますが、この阻害方法が「可逆阻害」と呼ばれるものになっています。これは簡単に言うと、医薬成分の血中濃度があがると効果が増し、血中濃度が薄れると効果も薄まってくるということです。

 

頓服として利用するためには、即効性が高いほうがいいのはもちろん、一定時間で効果が薄れていく必要もあります。なぜなら、症状自体が治まっているのに、ずっと作用が残るとそれはそれで困るからです。

 

PPIのうちでも、タケプロンやネキシウムは「非可逆阻害」と呼ばれ、血中濃度が薄まってもしばらくは効果が残るものになります。その点、パリエットはある程度血中濃度と効果に相関関係があるため、頓服として使用することができるのです。

 

血中濃度最大時間

半減期

3~6時間

5~7時間

 

>>血中濃度や半減期から持続時間を推測する

 

↑はパリエットの血中濃度最大時間と半減期の時間になります。血中濃度最大時間は短くても3時間程度なので、即効性はあまりなく、服用してすぐに効果が出てくるわけではありません。イメージとしては服用後1~2時間程度して、だんだん効き目を実感する形になります。

 

とはいえ、タケプロン・ネキシウムは頓服には適さないので、PPIを頓服として持っておきたい場合はパリエットを選択することになるでしょう。

 

ガスターを頓服として使うのはいいの?

 

「ガスター」は胃酸をブロックしてくれる医薬品の内では、比較的早く効き目が表れてくれる薬です。店売りの「ガスター10」等も存在していますので、「普段はパリエットを摂取して、症状が酷い折にガスターを摂取する」という方針を採りたいと思っている方もいるかもしれません。

 

ですが、ガスターとパリエットは原則一緒に飲んではいけません。パリエットの方が胃酸をブロックする効果が高いので、ガスターを一緒に飲んでもそれほど功を奏さないのです。一応、「逆流性食道炎の中で夜に胃酸が多くなりやすいもの」であれば、特例としてガスターが出される事はありますが、かなり珍しいパターンです。

 

ですから、ガスター10等の市販薬を自分の判断で摂取するのは止めましょう。仮に、パリエットをそれなりの期間継続摂取してもあまり効かないというのであれば、「別のPPIにチェンジ」したり、「1日2度使う」ようにしたり「飲む量を増やす」ようにしたりしていく事になります。

 

胃酸過多で悩んでいて、薬は試した経験がないという方は、とりあえず市販のガスター10を使ってみるというのも良いかもしれません。ですが、パリエットを既に摂取しているというケースでは、「他の薬を頓服的に使う」という事はしないようにしましょう。