パリエットの過剰摂取の危険性・致死量

パリエットの大量服用リスク

 

症状次第でパリエットの飲む量と飲み方は決まっており、それをオーバーする分量を飲むいわゆる「過剰摂取」は非常に危険です。

 

ここでは、パリエットの致死量と過剰摂取のリスクについて説明していきます。

 

パリエット自体に依存性はない

 

抗不安剤や睡眠剤等依存性の強い医薬品は、過剰摂取の危険性が高いです。使用期間が長くなるにつれて徐々に効き目が弱くなって依存していき、飲む量がどんどん多くなってしまい、やがて過剰摂取(オーバードーズ、od)になってしまう可能性があります。

 

ですが、パリエットは依存するような医薬品ではありません。ですから、使用期間が長引いてもオーバードーズになる事はほとんどあり得ません。ですが、他の病気を治すために抗不安剤や睡眠剤を飲んでいる時は、「何気なく」ストックしているパリエットを飲み過ぎてしまう場合があるので気を付けましょう。

 

過剰摂取には副作用が強くなるリスクあり

 

医薬品は飲む量が多くなればなるほど副作用も酷くなるものであり、それはパリエットに関しても例外ではありません。

 

病例 副作用発生確率
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性食道逆流症など

12.1%

ピロリ菌治療

40.35%

 

→副作用~下痢や便秘が出ることも

 

上記は、ピロリ菌を治すためにパリエットを用いたケースと、逆流性食道炎を治すためにパリエットを用いたケースの副作用が生じる割合の差を示したものです。副作用が生じる確率の開きが大きいですが、それはピロリ菌を治す場合は普通の2~4倍の分量のパリエットを使う事になるからです。

 

やはり、飲む分量が多くなれば副作用が生じる割合も大きくなるという事ですね。つまりパリエットを過剰摂取してしまえば、副作用が生じる確率がかなり高くなってしまうため危険であると言えるのです。

 

パリエットの致死量はあるの?

 

さて、パリエットの過剰摂取の危険性と一緒に「致死量」についても紹介しておきましょう。

 

薬の致死量を語る上では半数致死量(LD50)を確認していく事になります。これは「この分量を飲んだ場合は、50パーセントの割合で死ぬ」という意味です。

 

種別 LD50

ラット

980mg/kg

マウス

300mg/kg

うさぎ

3200mg/kg

 

上記は色々な動物の半数致死量のデータです。「体重1キロに付き○ミリグラム以上飲むと半数致死量になる」という捉え方をして下さい。あくまで動物テストなので、そのまま人間に換算する事はできませんが参考にはなります。

 

仮にマウスの数値を元にして考えてみますと、体重が60キログラムの人間はパリエットを18000ミリグラム飲むとLD50になるという換算になります。10ミリグラムのパリエットを1800錠飲めばこの18000ミリグラムに到達するわけですが、これは全く現実的な分量ではありません。

 

ですから、極端にパリエットを飲み過ぎなければ、死に至る事はまずないと捉えて良いという事になります。ですが、半数致死量(LD50)というのはあくまで「半分の人が死ぬ」数値ですから、実際にはそれに満たない分量でも死んでしまうケースもありえます。また、ほとんどのケースで、過剰摂取は色々な医薬品がごちゃ混ぜになった上で行われるものですから、それぞれの致死量は見えにくくなります。

 

とにかく、パリエットの過剰摂取は禁忌です。

 

パリエットを過剰摂取してしまった場合の対処は?

 

パリエットをオーバードーズした際に取るべき処置は、主に次の2つです。

 

意識がしっかりある場合

 

意識がきちんと保たれているのであれば、まずは安静にしましょう。横になって体調が戻るのを待って下さい。食道が胃酸によってダメージを負ってしまいますので、強引に吐かせるような事はしないようにしましょう。パリエットを飲んでいる方の食道は、最初から弱っている可能性が高いのでなおさらです。横になって体調がある程度良くなり、動ける程度に回復しましたら医療機関に行きましょう。

 

意識が薄い、ない場合

 

意識が無い(薄い)のであれば、即座に救急車を手配して処置をしてもらって下さい。胃洗浄、酸素吸入、気道確保などが成される場合が多いです。このような場合はとにかく速やかに対応する事が大事です。一般人に出来る事はないので、迷わずすぐに救急車を手配しましょう。

 

飲み方や飲む量をきちんと厳守していれば、パリエットを飲み過ぎる事は当然あり得ません。しかしよく知らなければ過剰摂取してしまう事もあるかもしれません。ですから、まずはパリエットの事をきちんと知っておくようにしましょう。