パリエットとアルコール・飲酒の影響

パリエットを服用したらアルコールは飲めない?

 

一般的に「薬の飲んだらアルコールは控える」ことは常識だと考える人がほとんどでしょう。パリエットはプロトンポンプ阻害薬のひとつなので、いわゆる胃薬だと思っている人もいます。では、胃薬ならアルコールと一緒に摂取しても問題ないのでしょうか?

 

ここからは、パリエットとアルコールの飲み合わせについて解説します。

 

アルコールの影響を知りたいならパリエットの添付文書を見よう

 

医薬品にはさまざまな種類があり、アルコールを同時に摂取することで、薬の効果が半減したり、副作用リスクを増大させることがあります。そのような医薬品は添付文書を見れば、アルコールの併用を注意する記載があるはずです。

 

しかし、パリエットに関して、そのような記載は見あたりません。

 

参考ページ:パリエット添付文書

 

パリエットとアルコールは併用しても、大きな問題ではないのです。

 

パリエットとアルコールの注意点は?

 

添付文書の情報だけを信じるなら、パリエットとアルコールを同時に飲んでも良いような気がしませんか?しかし、そう簡単に信じても良いのでしょうか。

 

ここからは、別の角度から見てみましょう。そもそも、なぜパリエットを飲まなければならなくなったのでしょう。医薬品を服用するからには、なんらかの理由があるはずです。

 

  1. 胃潰瘍
  2. 逆流性食道炎
  3. 機能性胃腸症・機能性ディスペプシア

 

パリエットが効果を発揮する病気は数多くありますが、ここでは代表的な例を3つあげてみました。このうち、アルコールを控えるべきなのは、胃潰瘍と逆流性食道炎です。

 

胃潰瘍×アルコール

 

アルコールの問題点は、胃酸の分泌を増やすことです。増えた胃酸によって胃壁が傷つけば、胃潰瘍になったり、胃潰瘍の悪化するリスクが増します。

 

さらに、アルコールは、胃のなかで粘膜にあるタンパク質を固めてしまいます。すると粘膜は破壊され浮腫が生じます。その場所に胃酸がかかることで、胃潰瘍になるリスクがさらに高まります。

 

逆流性食道炎×アルコール

 

胃酸が食道に逆流することでおこるのが逆流性食道炎です。通常であれば「下部食道括約筋」が胃と食道の間をふさぐフタとして機能しますが、アルコールを飲むことでこのフタがゆるんでしまい、逆流がおこるのです。アルコールによって胃酸が増えた分、それがまた逆流するという悪循環となります。

 

さらに、炭酸入りのアルコールは症状を悪化させます。炭酸は胃に負担をかけるからです。

 

どうしても飲酒したいなら、かなり薄い水割り程度にとどめておきましょう。炭酸が入ったビールやサワー、アルコール度数の高いワイン、ウイスキーは控えましょう。

 

このように、胃潰瘍や逆流性食道炎であるなら、アルコールは症状を悪化させ治療の妨げとなります。つまり、アルコールは飲まないほうが良いでしょう。これらの病気なら、パリエットを服用している可能性も高いため、パリエットとアルコールの飲み合わせはかなり悪いと考えられるのです。

 

パリエットとアルコールを飲み続けた場合のリスクとは?

 

パリエットを服用して調子が戻っているなら、飲酒そのものにリスクはありません。ただし、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療中のアルコール摂取により、治療に悪影響をあたえたり、症状を進行させるリスクがあることを忘れてはいけません。回復に支障をきたせば、パリエットを長期間服用することにもなりかねません。

 

耐性とは、長期間の服用によって薬の効果を感じにくくなることですが、パリエットにもこの耐性があります。もし、耐性によってパリエットが効かなくなった場合、代用の薬を探さなければならなくなり、完治までの道のりはさらに遠のきます。治療が長期化するほど、体への負担は増し、医療費は家計を圧迫することになります。

 

胃潰瘍・逆流性食道炎の治療でパリエットを服用しているなら、治療に専念することを第一に考えてお酒は控えましょう。

 

アルコールを断れない状況をどう乗りきる?

 

パリエットを服用しているなら、胃潰瘍や逆流性食道炎であるケースが多く、いずれの病気でもアルコールの併用は控えなければいけません。毎日の晩酌が楽しみであったとしても、パリエット服用中は、できるだけ我慢するようにしてください。

 

困ってしまうのが、冠婚葬祭や仕事の接待などで、断れない相手からのお酒です。とりあえず最初は、病気を理由に断ってみましょう。それでも逃れられない状況になってしまったら、薄めの水割りを頼むようにしましょう。炭酸入りのお酒や、アルコール度数の強いお酒は避けることが肝心です。

 

もし、調子に乗って飲みすぎた場合、翌日に逆流性食道炎の症状がひどくなるかもしれません。そこで、早く効いてほしいからと、パリエットの用量を増やしてはいけません。正しい用量・用法を守って、気持ちを新たに治療と向きあいましょう。